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「真に教える」ということは、
  子どもをさぐることの中にしか成立しない 

長岡文雄アーカイブとは

 昭和初期からおよそ40年にわたり小学校の教壇に立っていた長岡は、子どもの価値観や興味関心をさぐり、徹底的に理解することで、学習する子どもが主体となる授業づくりを先駆けて実践した人物です。カリキュラムに沿った授業ではなく、子どもの生活に即した経験を重視した姿勢とその研究は、特に社会科教育、初等科教育に大きな足跡を残し、今も多くの教育者に影響を与えています。
 そんな長岡はどのように子どもたちをさぐり、授業づくりに生かしていたのでしょうか。実際の子どもたちの日記、実践授業や研究の記録などの多くの資料から長岡が追究した「〈この子〉を拓く」ための取り組みを紐解くことができます。
 兵庫教育大学は、長岡が教授として籍を置いていました。また、それ以前には兵庫教育大学附属小学校の設立に携わっています。そうした縁もあり、兵庫教育大学に長岡の貴重資料が寄贈される運びとなりました。
 ここで紹介する貴重資料には、これからの教育を考えるためのたくさんのヒントが遺されています。教育を学ぶすべての人が長岡の実践を学ぶ機会となるよう、この長岡文雄デジタルアーカイブプロジェクトは始動しました。

お知らせ

2026年4月1日

ベータ版を公開しました

​資料の一部紹介

子どもたちの日記、作文
 長岡は子ども一人ひとり、眼前の「この子」のためになる授業づくりを常に意識していました。「この子」が今何を考え、何を思って、授業を受けているのか。そういった子どもたちの興味関心や価値観をとらえ授業に反映させるため、長岡は子どもたちに毎日日記を書かせていました。実際の子どもの日記では、長岡が寄せたコメントも読むことができます。








実践授業の記録①―近鉄地下乗り入れ工事
 子どもを徹底的にさぐった長岡は、どのように授業へと生かしたのでしょうか。1969年、子どもたちの住む奈良の町で行われた地下鉄工事をテーマにした実際の授業の記録が多く残されています。授業メモや子どもたちの書いた図や作文から、教員が一方的に教えるだけではなく、子どもたちが主体となって展開する「考えあう授業」がどのように組みあがったのか、その一端を知ることができます。特に工事と町の変化の関係を子どもたちが分析しながら書いた「つながりの配線図」の資料からは、子どもたちがいきいきとその授業に取り組んだ姿が想像できます。




 





実践授業の記録②—本物のようなポストを作ろう!
  生活科の創成に深く関わった長岡が実際に行っていた生活科授業の様子の一部を、「ポストとゆうびんやさん」の資料から知ることができます。長岡が授業の工夫のひとつとしてあげる構成活動では、子どもたちは郵便ポストを何度も観察して作っていました。実際に何かを描いたり作ったりして学習を深めていく様子が子どもの作文から伝わります。また、授業の工夫として、そのものになりきって演じるごっこ遊びを取り入れた劇化活動も挙げており、子どもたちが演じた集配人の寸劇の脚本の資料が残されています。これらの授業は、長岡の研究者にも大きな影響を与えることになりました。









ひとりの子どもを追い続けた記録
 長岡は「T君」の小学校一年生から六年生までの六年間の記録をとり続け、その子や、その子の友人、取り巻く環境も含めて研究し、学習法について追及しています。そのために、「T君」の日記の文章、イラスト、数字などすべてを手書きで書き写し、記録に残していました。現存していないものも含めて「T君」の一年生の日記をもれなく書き写した原稿は5冊以上にわたる量です。それらの記録をもとに執筆された『〈この子〉を拓く学習法』も読むことで、長岡の子どもをさぐるための並外れた研究姿勢とその努力が伝わります。








 


書家としての顔
  長岡は実践家としてだけではなく、書家としても有名です(雅号:光邨(こうそん))。「書道に生きようとしながらも、奈良での初等教育実践に打ち込むことになったのはどうしてでしょう。」と自身で振り返るほど、若い頃の長岡の原動力は書を習うことでした。師事する先生を追って師範学校に入学、時代背景や学校制度に従う形で、社会科実践に取り組むことになっていきますが、生涯を通して書道教育にも力を注ぎました。長岡の書道作品のほか、書道教育に関する論文や教科書などの多くの資料から、長岡が書道の普及に尽力していたことが分かります。








 

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​お問合せ先:国立大学法人兵庫教育大学教材文化資料館
TEL:0795-44-2362(平日9:00-17:00)
〒673-1494 兵庫県加東市下久米942-1
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